IPDロジスティクス株式会社よりお知らせ(9月号)
9月とは思えないような厳しい暑さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
アメリカ・トランプ政権による新たな相互関税が日本時間の8月7日午後1時1分に発動されました。
日本への「15%の関税」は、従来の関税が15%未満の品目は15%に引き上げられ、15%を超える品目には上乗せされず据え置かれるというものでしたが、8月1日に署名された大統領令に日米合意の内容が反映されず、一律15%の関税が上乗せされるミスが見つかりました。
しかしながら、8月7日以降に過大徴収された分は遡って払い戻される予定となりました。
この一連の動きに世間は右往左往する状況になったように思いますが、実際にこの関税が今後日本の経済や私たちの暮らしにどのような影響を及ぼすのか、引き続き注視していく必要がありそうですね。
さて、弊社からのお知らせとしまして、現在建設中の大川北第2倉庫の基礎工事が無事に完了し、現在鉄骨工事が進められています。
建物の骨組みが日増しに増えていき、新倉庫の建設が順調に進んでいる様子が分かります。
まだしばらく暑い日が続きそうですが、作業される皆様の安全をしっかりと確保していただき、確実・丁寧な作業で今後も順調に工事が進んでいくことを願うばかりです。
今年末の完成に向けて、引き続き工事の状況をお知らせしたいと思いますので、どうぞお楽しみになさって下さい。
ここからは、“通関士コラム”をお届けします。
前回は「平成~令和の貿易の発展」をご紹介しました。
今回は、6~8月の計3回に渡って明治初期から令和までの貿易の変遷を“統計”を通じて見てきましたが、そのまとめをしたいと思います。
これまで見てきましたとおり、貿易構造と産業構造は密接な関係にあり、その変化は日本の経済および国民生活の発展に大きく関わってきたことが分かります。
貿易統計は、国際経済や日本のサプライチェーンを把握するための重要な資料として、国内外問わず多くの方に利用されており、これから日本の経済や生活がどのように変わっていくのかを読み解くカギとなるため、今後もその動向には注目していく必要があります。
蛇足ですが、貿易統計は、明治2(1869)年、外務省が税関(当時は運上所)に対して、年2回開港場の貿易額の報告を求め、
「各開港場輸出入物品高」として公表したのが始まりで、政府が作成する統計で最も古い歴史を有しています。
明治7(1874)年には、大蔵省名義で、「大日本各港輸出入年表」として一般に発表することになり、その後も各時代の経済情勢を反映してきました。
当初は年2回程度作成され、紙媒体でのみの閲覧でしたが、現在では毎月インターネット上で誰もが自由に閲覧できます。
いかがでしたでしょうか…。
次回もどうぞお楽しみに…。
~最後にひとこと~
先月お盆休みを利用して北海道に行ってきました!
北海道へは何度も足を運んでいますが、今回はアイヌ民族の歴史と文化を学ぶことをメインに、まずはアイヌ文化発祥の地であり、アイヌの伝統が色濃く残る平取町二風谷地区へ。
ここは人口の過半数をアイヌ民族が占めており、北海道内でアイヌ比率が最も高い地域だそう。
“二風谷コタン“と呼ばれ、アイヌ文化を伝える博物館や資料館、また“チセ”と呼ばれる家が再現されており、チセでは木彫りや刺繍などの作業を間近で見ることが出来たり、直接質問をしたりして色々なお話を聞くことが出来ました。^^
その後白老町に移動し、5年ほど前にオープンした日本初の国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)へ。
民族衣装や道具など様々なものが展示されているのはもちろんですが、隣の建物では、アイヌ文様が描かれた民族衣装に身をまとった男女が歌や踊りの伝統芸能を披露。
神聖な音楽や映像に包まれた生のステージは見応え十分でした♪ (次号へ続く)