IPDロジスティクス株式会社よりお知らせ(2月号)

厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

今年は新型コロナウイルスの感染状況がどうなっていくのか、とりわけ足元ではオミクロン株感染急増で注意が必要ですが、景気回復や供給制約等により多くの国・地域でインフレ圧力が高まっており、各国の金融政策は正常化へと向かっていくと見られています。

一方、日本では、日銀が掲げる2%の物価目標は、達成が難しい状況が続き、引き続き金融緩和が続くと見られ、国内外の金利差拡大から円安がさらに進めば、原油や原材料などの輸入品が一段と値上がりし、私たちの家計にもさらに影響を及ぼしそうです。

現在の状況を正確に把握して、少しでも今後に備えていきたいものですね。

さて、弊社からのお知らせとしまして、先月長野運輸支局による運送事業者に対する定期監査、また昨年暮れには名古屋税関による通関業者に対する監査を受け、どちらも大きな指摘事項など無く、無事に終了することができました。

特に今回の運輸支局による定期監査は、”Gマーク”更新にも影響する大事な監査でしたので、弊社輸送サービスのメンバーが一丸となって取り組んできたことが評価され、大きな自信にもつながったことは言うまでもありません。

上記の”Gマーク”とは、国土交通省が推進する Gマーク認定制度で、厳正な審査により高評価を得た事業所のみに与えられる”安全性”の証です。”G”の由来はGood「よい」、Glory「繁栄」の頭文字”G”を取ったものです。

安全性優良事業所として認定されるためには、法令の遵守状況と安全性に関する取り組みの積極性を評価するため、38項目の評価基準が設けられており、100点満点中80点以上の評価と社会保険等の適正加入などが認定の要件となっています。

これからも法令を遵守し、安全運行を心がけてまいります。

輸送に関するご質問やご相談などございましたら、いつでもお気軽にお問合せくださいませ。

ここからは、“通関士コラム”をお届けします。前回は「24時間前申告ルール(24-hour rule)」をご紹介しました。今回は「ASEAN(アセアン)」と「RCEP(アールセップ)協定」についてお話したいと思います。

ASEANは、Association of South East Asian Nations の略で、東南アジア諸国連合のことです。1967年8月に地域の平和と安定や経済成長の促進を目的として設立されました。現在、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリ
ピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの10カ国が加盟しています。

東南アジア諸国連合のことは知っているよ、という声が多数聞こえてきそうですが、では、ASEAN+3、ASEAN+6 は何かお分かりになりますでしょうか。

ASEANに3カ国もしくは6カ国が加えられていそうですね。

「+3」は、日本、中国、韓国の3カ国で、1997年のアジア通貨危機を契機にASEAN首脳会議に日中韓3カ国が招待され、それ以降、定期的にASEAN+3による首脳会議や外相会議などが開かれています。

「+6」は、日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの6カ国で、2005年からASEAN+6による首脳会議が開催されており、東アジアにおける経済関係強化などについて話し合いが行われています。

さらに、2012年にASEAN+3+6(計16カ国)の首脳がRCEP(地域的な包括的経済連携)協定の交渉立ち上げを宣言し、その後交渉会合を重ね、2020年11月にインドを除く15カ国でRCEP協定に署名されました。そして今年2022年1月1日、この15か国においてRCEP協定が発効されました。

RCEP協定は、世界のGDP・貿易総額および人口の約3割、日本の貿易総額のうち約5割を占める地域となり、世界最大規模の経済連携協定になります。

従来は、各国間で個別に協定を結んでいたところ、15カ国で1つの協定を締結することにより、域内すべての輸出先に対して共通の原産地規則や税関手続きの下、協定上の特恵税率が利用できることになりました。

加えて、既存の経済連携協定と比較してサプライチェーン構築で有利になる可能性もあります。RCEP協定は、投資、知的財産、電子商取引など幅広い分野について規定されています。

ASEANから大型の経済連携協定(RCEP)まで繋がっていきましたが、いかがでしたでしょうか。次回もどうぞお楽しみに…。

~最後にひとこと~
今年の初詣で、奇跡的にあんず飴を売っている屋台を見つけ、即購入しました。子供の頃にお祭り=あんず飴というほどあんず飴が大好きで、毎年食べられるのを楽しみにすると同時に、店主とじゃんけんをして勝ったらもう一つ貰えるシステムでしたので、じゃんけんにはいつも力が入っていました(笑)。

しかし、ここ10年以上全く見かけなくなり、りんご飴等のフルーツ飴の屋台に替わってしまい…。

そういった背景もあり、今年の元日は感動と懐かしさでとても記憶に残る嬉しい日になりました。^^

関連記事一覧

  1. 収穫シーズン
  2. Youtube
PAGE TOP