梅雨入りのニュースが気になる季節となってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
梅雨(つゆ)は日本の5月末から7月初~中旬にかけての、曇りや雨の日が多くなる時期のことですが、日本だけでなく中国の南部や韓国でも見られる気象現象です。
梅雨は1年の中でも大雨災害が起こりやすい時期で、大雨による土砂災害、浸水害、洪水などの災害が毎年のように発生しています。梅雨の大雨災害は防災気象情報とハザードマップで備えることが出来るようですので、まずはご自身が住んでいる地域や職場にどんな災害のリスクがあるのかを知り、突然起こり得る災害に対してどのように行動するのか、避難場所はどこなのか等、いざという時に困らないよう事前確認をするなどして、心にゆとりを持っていられると良いですね。
さて、弊社からのお知らせとしまして、先月より伊那営業所の鉄骨工事が始まりました!
建物の輪郭が出てきましたので、形や広さなどのイメージが以前よりもはっきりするとともに、日々工事が進んでいく様子が分かり、今後の工事にも期待が膨らみます。
なお、ここまでの工事で今年12月の建物完成までの約20%の進捗状況になります。
さらに、今月からは屋根・外壁工事、電気工事、設備工事が始まります!
鉄骨の状態から屋根や外壁が設置されてくると、全体像が可視化されて、完成形がイメージしやすくなりそうです。
今後の工事にも引き続き注目していきますので、皆様もぜひお楽しみになさってください。
ここからは、“通関士コラム”をお届けします。
前回は「社会悪物品」をご紹介しました。今回は「ターミナルオペレーター」についてお話したいと思います。
ターミナルオペレーターとは、コンテナ・ターミナル(*)の運営主体で、本船荷役やヤード内の作業、受け渡し計画を主に実施しています。
日本では港湾運送事業法の免許取得が必要で、主として港運業者がなる場合が多く、船会社が専用借り受けしているターミナルでは、船会社と港運業者の共同出資会社もあります。
また、港湾ターミナル運営を行う巨大港湾運営会社のことをメガターミナルオペレーターといいます。
これには港湾会社系と船会社系があり、大手の中で例えば香港のハチソン (HPH)、シンガポールのPSAインターナショナル、アラブ首長国連邦のDPWは港湾局・港湾会社系、一方、オランダのAPMターミナルスは船会社系であり世界最大の海運会社A.P.モラー・マースクグループに属します。
ターミナルオペレーターは公共性が高いため、多くの国では港湾を管理するのは港湾公社や港湾局といった公社・公共企業体が運営をしています。
今回のお話はいかがでしたでしょうか。
次回もどうぞお楽しみに…。
(*)ターミナル = 海上コンテナ貨物を扱う埠頭を、鉄道駅や空港と同じくターミナル(コンテナ・ターミナル)と言う。
~最後にひとこと~
先月東京の博物館・美術館等をいくつか訪れてきました。
どれも素晴らしく歴史ある品々や建築物でしたが、特に以前から関心があった「曜変天目(茶碗)」は、現存するものが世界にたった3点しかなく、その全てが日本にあり、いずれも国宝に指定されているということで、期待値はMAXに…。^^
この茶碗は中国の南宋時代のある時期にごくわずかな数の作品が作られ、その後は二度と作られることはなかったようです。現存の3椀は、それらが破棄されることなく奇跡的に残ったものとされ、それだけ希少なものがなぜ中国ではなく日本にあるのか、また作者が誰なのか未だ分かっていません。
曜変天目は「器の中に宇宙が見える」と評されるなど、星空や宇宙を強く連想させるような美しい斑点と瑠璃色の光彩、そして光を当てるとその角度によって変化自在になり、七色の虹となって反射します。
その美しさ・不思議さに驚く一方、今回は非展示だった国宝・源氏物語屏風を見ることができず、毎回感動のあとに残念な気持ちが加わり、不完全燃焼のまま次の機会に持ち越しです…。^^;