IPDロジスティクス株式会社よりお知らせ(7月号)

雨後の緑がいっそう色濃く感じられる頃となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

早いもので今年も半分の月日が経ちました。未だにモノや
サービスの値段が上がっており、いつ頃落ち着きを見せて
くれるのか気になりますね。長い間デフレの状況が続き、
モノの値段が上がらなかったことに慣れてしまったせいで、
現在の物価上昇に戸惑う方も多いと思います。ただ、経済
は中長期的には成長し、物価も徐々に上昇していくのが
ごく普通のことだと言われていますので、今までとこれから
とでは考え方ややり方を少し変えていく方が良さそうです。
取捨選択や分散を図りながら賢い選択をしてまいりましょう。

さて、弊社からのお知らせとしまして、前号で新しく梱包場
を建設する件について少し触れましたが、これに先駆けて
保税エリアにあるバンニング・デバンニング場所の工事が
始まりました!

バンニングとは輸出貨物をコンテナに積み込む作業のことを
言います。一方、デバンニングとはコンテナの中の貨物を取り
出す作業のことを言います。
現在、このバンニング・デバンニング場所は1か所のみですが、
工事が完了しますと2カ所に増設になり、2台のトレーラーが
並列に並んでバンニングまたはデバンニングが可能になります。
作業効率が上がるのはもちろんですが、これまでの光景とは
また違ったものになると思いますので、今後どのようになるか
ぜひお楽しみになさってください。

工事中はトラックやトレーラーの走行通路が通常より狭くなり、
フォークリフトも頻繁に通りますため、納品やご見学などで
ご来社される皆様におかれましては、周りやお足元などに
十分お気を付けくださいますようお願い申し上げます。

ここからは、“通関士コラム”をお届けします。
前回は「報復関税」をご紹介しました。
今回は「メガポート・イニシアティブ(MI)」について
お話したいと思います。

メガポート・イニシアティブ(MI)とは、平成15年(2003年)
から米国エネルギー省(DOE)が中心となって推進している
取組みであり、世界の主要港に放射性物質検知施設を設置
することにより、港における積荷の検査能力を強化し、核
物質その他の放射性物質の拡散を防止することを目的として
います。
日本は、横浜港(南本牧ふ頭コンテナターミナル)において
MIのパイロット・プロジェクトを平成21年(2009年)から実施
しています。

具体的には、ゲートに設置した放射線検知施設で、コンテナ
から出ている放射線を自動的に測定します。
(当該施設からは放射線を一切照射していませんので、人体
や貨物に係る安全性に問題はありません。)

測定した結果、放射線が出ていない場合は検査終了となり
搬出入手続きを行います。逆に、放射線が出ている場合は
税関にて追加検査を実施する場合があります。

いかがでしたでしょうか。
水際でも核不拡散およびテロ対策強化がおこなわれている
ことで、私たちの日々の暮らしが守られているのですね。
次回もどうぞお楽しみに…。

~最後にひとこと~
以前、比叡山延暦寺で天台宗を開いた最澄について触れた
ことがありましたが、今年のGWにようやく比叡山を訪れる
ことができました! ^^
京都側からアクセスし、現在大改修中の国宝・根本中堂を
メインに複数の歴史的建造物内外を見学。美しい青もみじ
や眼下の琵琶湖も相まって素晴らしい世界遺産でした。
今回の京都旅で敢えてもう1つ興味深い場所を挙げますと、
南方に位置する伏見です。ここは桂川や宇治川など主要な
河川が流れ、水運の拠点として栄え発展してきた場所です。
また良質な地下水が豊富な所として知られ、この地下水を
活かして酒造業が発達。淀川沿いには酒蔵が並び、特に
月桂冠や黄桜の酒蔵(記念館)は日本酒の歴史が学べて
味わえるおもしろいスポットでした。さらに幕末の英雄・
坂本龍馬が襲われた寺田屋もすぐそばにあるなど、今も
多くの史跡が残っています。
京の都はいつの時代も人々を魅了し続けていますね。^^

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